【キッチン選びのポイント-中編-】 優先したいポイントを決める②

キッチンは生活の中心的な存在で長く付き合っていくもの。10年20年先の暮らしもイメージして使い方を考えて考えていく必要があります。
まずは何を重視するのか優先順位をつけてみましょう。キッチン選びに重要なポイントをご紹介していきます。

機能

システムキッチンには様々な機能があり、メーカーごとに異なったものもあるため、各社見比べる必要があります。年々便利な機能が増えており、付いている機能で節水や節電ができたり、作業効率が上がり時短につながったりもします。
リフォームでの導入を検討されている方は、現在のキッチンで不便に感じている点を機能で改善出来る事もあります。

主な機能

コンロ シンク・水栓 レンジフード
汚れが付きにくい表面加工や調理アシスト機能、時短調理機能などがあります。IH・ガスどちらを採用するかも検討しましょう。 節水機能やタッチレス水栓、汚れが付きにくい形状のシンクなど。設置条件は限られますが、ディスポーサー機能がついたシンクもあります。 省エネ機能や自動掃除機能がついたものが人気です。近年ではコンロとの連動機能などもあります。
収納 食器洗い乾燥機
出し入れしやすい大容量の引出しや、収納したい量に合わせてレイアウト変更可能な機能など、収納したい物を考えて必要な機能を取り入れてみましょう。 食器洗い乾燥機はオプションになる事が多く、キッチンによっては設置出来ない場合もあるため、設置を検討されている場合は確認しておきましょう。

収納力

まず、家族構成やライフスタイルから、どんな物がどのくらいキッチン周りに必要かを考えていきます。現在キッチンで使っている物、今後購入予定のものを一度書き出してみるのも良い方法です。吊戸棚やキッチンボードの設置や、パントリースペースを設けるかどうかも一緒に検討していきましょう。

主なキッチン周りに置く物

キッチン家電
冷蔵庫・オーブンレンジ・炊飯器・トースター・ケトル・ミキサー・コーヒーメーカー

調理器具
鍋・フライパン・ザル・ボウル・菜箸・トングなど調理に使う道具類

食器類
家族人数分・来客用の食器やカトラリー

ストック類
常温保存の食品や、洗剤・保存袋・ゴミ袋・などのキッチン周りに使う消耗品

その他
水筒・お弁当箱・食品保存容器・季節やイベント事に使う食器など

お手入れのしやすさ

食材を扱うキッチンは特に清潔を保っておきたい場所になります。使用後のお掃除はかかせませんが、お手入れにかかる時間を減らせるような仕様を初めから選択する事で負担は軽くなります。
お手入れのしやすさはワークトップやシンクの素材選び、汚れが溜まりにくい仕様なども重要になってきます。汚れても簡単に拭き取れるような素材や表面加工された素材を選ぶ事をおすすめします。

お手入れがしやすい素材や仕様

ステンレス・人工大理石
汚れても拭き取りやすくお掃除がしやすいことから、シンクやワークトップに良く使われています。特にステンレスは汚れが染みこみにくく、熱にも強いことから、業務用キッチンにも採用されるような素材です。
人工大理石は汚れを放置するとシミになる事がありますが、凹凸の無い拭き取りしやすい素材なので、時間をかけずにキレイを保てます。

継ぎ目の無いワークトップやシンク
ワークトップとシンクを異素材で構成すると、素材同士をつなぐ継ぎ目が発生します。こうした継ぎ目の凹凸には汚れが溜まりやすく、細かな場所はお掃除がしにくいことから、お手入れのしやすさを優先に考えると同素材で継ぎ目が無い形状のものをおすすめします。

コンロ周りの壁はフラットな素材に
コンロ近くの壁は油はねなどの汚れが付きやすいため、拭き取りがしやすい様なフラットな仕様がおすすめです。
また、加熱機器周辺は不燃素材が必須なため、ステンレスなどの金属、ホーロー素材や、メラミン樹脂を使った不燃化粧板などで凹凸が無い素材を壁に採用するのがおすすめです。

お掃除目線なら加熱機器はIH
IHはガスに比べて五徳などの部品が無く、フラットで拭き取りしやすいため、お掃除に時間がかかりません。お掃除が楽という視点であればIHを選ぶ事をおすすめします。

金額

キッチン選びはサイズやデザインをはじめ、追加でプラス出来るような機能など、多くの選択肢があります。予算によっては希望のものを選ぶ事が出来ない場合もあるため、キッチン全体を考え、優先順位を見直しながら調整していく必要があります。

平均的な金額
間口の大きいキッチンや、ペニンシュラ、アイランドキッチン・Ⅱ型など、対面式でキッチン面積を大きくとる様なレイアウトの場合には、設置金額が上がります。
また、オリジナルのキッチンをオーダーしたり、素材や間取り、機能によって金額も更に変動します。 リフォームで設置の場合は、レイアウトの変更が発生する際、その規模によって金額に大きな変動があります。

・キッチン本体・・・約50~300万円
・オプション機能・・・約20~100万円
・設置工事費用・・・約50~150万円

【キッチン選びのポイント-後編-】購入までの順序

【キッチン選びのポイント-前編-】優先したいポイントを決める①

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