【キッチン選びのポイント-前編-】 優先したいポイントを決める①

キッチンは生活の中心的な存在で長く付き合っていくもの。10年20年先の暮らしもイメージして使い方を考えていく必要があります。
まずは何を重視するのか優先順位をつけてみましょう。キッチン選びに重要なポイントをご紹介していきます。

デザイン

キッチンは家の中心的存在。長く付き合っていくものだからこそ、デザイン選びはとても重要です。
キッチンだけが浮いた存在にならない様にお部屋の空間全体を考えてデザインを選ぶ事も大切です。

インテリアテイスト

ナチュラル・北欧風・ミニマル・モダン・古民家風・ヴィンテージ・カントリー・カフェ風など、インテリアのテイストを決めてみましょう。合わせるキッチン雑貨や照明などもテイストに合わせたものを選ぶ事で、統一感のあるおしゃれなキッチン空間になります。

色や素材

ワークトップ(天板)や壁、扉の素材はお部屋の雰囲気に大きくかかわるため、希望のインテリアテイストに合わせて素材や色を決める事をおすすめします。
また、色を選択する際にはツヤの有り無しなど、質感も合わせて考えましょう。

人工大理石 セラミック メラミン
カラーが豊富でデザイン性が高くインテリアに合わせて選びやすい素材です。シンクと天板を人工大理石で統一することで、繋ぎ目の無い汚れに強い天板になります。 熱・傷・汚れに強く、耐久性が非常に優れた素材です。また、重厚な雰囲気で高級感があり、デザイン性も高いです。価格は高価になります。 無地から石目や木目などデザインがとても豊富。人工大理石同様、インテリアに合わせて選びやすい素材です。
ステンレス 木製 タイル
比較的安価な素材ながら、耐熱性や耐久性に優れた素材です。金属特有のシャープで重厚な存在感があります。 自然素材ならではの暖かみを感じます。リビング・ダイニングとも馴染みやすい家具の様な雰囲気のキッチンになります。 色や形が豊富で、並べ方次第で自由になデザインを楽しめます。汚れが付着しても水拭きだけで簡単に汚れを落とすことができます。

画像出典:プレイリーホームズ株式会社 https://www.prairie.co.jp/

キッチン天板の比較

種類 耐熱性 耐久性 価格 お手入れ
人工大理石
セラミック ×
メラミン
ステンレス
木製
タイル

レイアウト

一般的にキッチンに必要とされる面積は4.5帖。ゆとりあるキッチンスペースを確保するには通路に90cm程度の幅が理想と言われています。
レイアウトを考える際、全体的な間取りはもちろん、キッチンとの行き来が多いリビング・ダイニングへの動線も一緒に考えていきましょう。
お子様の様子を見ながらキッチンに立ちたいなど、生活スタイルに合わせた希望もレイアウト選びに大切なポイントです。

設置スタイル

キッチンの設置スタイルは大きく分けて、対面式・壁付け型・独立型があります。

<特徴>
・対面式・・・ キッチンの正面に壁がない開放的なキッチンです。作業中も部屋を見渡せます。
・壁付け型(ウォール型)・・・ 壁に向かって設備を一色線に設置したキッチンです。
・独立型・・・ リビングやダイニングから独立していて、個室のようなスペースのキッチンです。

レイアウト例

I型 ペニンシュラ型 Ⅱ型(セパレート型)
主に壁につけて設置され、コンロ・調理台・シンクが一列に並ぶキッチン。省スペースで設置する事が可能です。壁付け型に該当します。 左右どちらかを壁につけ、リビング・ダイニングと対面になるように設置された対面式キッチン。調理中でもお部屋を見渡せ、おお子様の様子をみることができたり、来客時の対応もしやすいのがメリットです。 主に対面に調理台・シンクを設け、背面の壁側にコンロを配置したキッチン。対面式と壁付け型のメリットを併せ持ち、複数人での調理もしやすいレイアウトです。
アイランド型 L型 U(コの字)型
キッチンの四方と壁がついてない、島(アイランド)のように設置するキッチン。回遊動線がとれ、複数人でもキッチンに立ちやすい対面式です。 対面になるように調理台・シンクを配置し、側面の壁にはコンロを設置といった形で、L字に分けて配置するキッチン。対面式と壁付け型のメリットを併せ持ったタイプです。 シンク・作業台・コンロ部分がコの字型に配置されたキッチンです。作業中の動線が短く出来るため効率的に作業しやすく、調理スペースや収納も広くとれるタイプです。

ワークトライアングル

キッチンを利用する際、主にコンロ(調理台)・シンク(流し台)・冷蔵庫を行き来する事が多いかと思います。
その3つを利用する際の動線を、機能的かつ効率的に使用できるように考えたレイアウトをワークトライアングルと言います。
作業の三角形とも呼ばれ、キッチンのレイアウト決めに重要なポイントになってきます。

【理想的な距離】
冷蔵庫から加熱機器120~270cm
シンクから冷蔵庫120~210cm
コンロからシンク120~180cm

サイズ

サイズ選びは間取りや動線も一緒に考えて決めていきましょう。
システムキッチンのサイズは、奥行きと横幅(間口)から構成され、標準的な大きさは奥行き65cm・横幅180~300cmです。
また、ワークトップ(天板)の高さも重要です。効率よく料理をするために、使う人に合うサイズのキッチンを選ぶことも大切です。実際に調理をするシーンを思い浮かべてみましょう。

各サイズの特徴

各サイズの特徴

高さ
一般的には85cmが標準ですが、キッチンを使う方が複数人いる場合は、よく使用する方に合わせるのが◎で、「身長 ÷ 2 + 5cm」がおすすめです。
日本工業規格(JIS)では80cm、85cm、90cm、95cmに定められており、市販のシステムキッチンも5cm刻みで展開されています。

間口(幅)
システムキッチンの幅は2,100mm・2,400mm・2,550mmのものがもっとも一般的です。
日本では、コンロ幅600mm・750mmが標準規格とされており、シンクのサイズは700mm~800mmが標準サイズと設定されているため、この規格が一般的な様です。

奥行き
システムキッチンの一般的な奥行きは600mm~700mm。
ペニンシュラ型やアイランド型など、対面式のキッチンの場合、奥行きを更に200mm~300mm大きくするとカウンターとしても利用出来るサイズになります。

シンクサイズ
70~80cmが主流です。

作業スペース
コンロ+シンク-キッチンの間口=作業スペースです。

加熱機器(ガスコンロ・IH)サイズ
65cmと75cmが主流です。

【キッチン選びのポイント-中編-】 優先したいポイントを決める②

【キッチン選びのポイント-後編-】購入までの順序

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