今お使いのレンジフード(換気扇)は何年使用されてますか?使用年数を重ねると汚れがたまり、排気能力が落ちてしまうため、日頃のお手入れが重要になってきます。
近年ではお手入れのしやすさから、薄型レンジフードへ交換される方が増えてきました。そこで、薄型レンジフードをご検討されている方へ、まずは知っていただきたい3つのことをご紹介したいと思います。
目次
1.予備知識 -レンジフード本体について知識を深めよう-
レンジフードにはさまざまな種類があり、ご家庭のキッチンによってピッタリなレンジフードが異なります。
この機会にレンジフード本体の知識を深めてみませんか?
交換する時期や経年劣化について
レンジフードの推奨使用年数は、約10年から15年の間と言われています。
10年以上使用したレンジフードは経年劣化によって換気能力が低下している可能性があります。以下に当てはまるものがあれば、交換を検討する良いタイミングかもしれません。
- 10年以上使っている
- 使用時の音が大きくなった
- 音が鳴るようになった
- 空気の吸い込みが弱くなった
- コンロの交換を検討している
ファンの種類について
キッチンのレンジフードに使われるファンには大きく分けて3種類あります。
それぞれの特徴をご紹介していきます。
プロペラファン
吸い込んだ空気を直接屋外に排出する羽型のファンです。
羽はプロペラ形状でお掃除がしやすく、価格も安価です。 抵抗がない環境では、3タイプの中で一番風量が出ます。ファンの回転音は静かで、回転の強弱が変えられないものが主流です。
直接壁に取付けるため気密性に欠けます。取り付けられるフードはブーツ型のみ。また、設置条件が限られるため、3階以上の設置には適しません。外気、負圧に弱いのが最大のデメリットであり、最近の新築にはほとんど採用されておりません。
シロッコファン
ダクトを使って排気ができるため、外壁に面していない場所でも設置することができます。(ターボファンも同様) 羽の枚数が多いのが特徴で、少々お掃除が大変です。
空気を送り出す力に優れ安定して排気ができます。 回転は弱・(中)・強があり、強以外は静かです。(強はターボファンよりも静かです)
静圧に強く、高層階でも設置することができます。 価格帯も安価タイプから幅広くあり、近年はこのシロッコファンが主流になっています。 住宅支援事業の対象製品がこのタイプになります。
ターボファン
シロッコファンに類似していますが、羽が少なく幅が薄いのが特徴です。
ダクト排気ですが、静圧には弱いです。性能面の特徴としては、箱の中に取付けてあるので排気方向が多様で、天井の低い建物や、梁がある場合に重宝されており、賃貸アパートなどに多く採用されています。
回転は弱・強の2速が主流で、音は3タイプの中で一番大きいです。薄型タイプで、間口600mmのものが主流です。
機能性の比較
プロペラファン | シロッコファン | ターボファン |
---|---|---|
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レンジフードの形状や種類について
フードの形状はファンにかぶせるだけのタイプとファンと一体になっているタイプがあります。
代表的な3つのタイプのデザインやお手入れのしやすさなど、それぞれの特徴をご紹介します。
ブーツ型
戸建住宅やマンションで最も多く取り付けられているタイプです。
フード内が広いため油煙をためることができ、幅広いキッチンに合わせやすいのが特徴です。
ファンとフィルターはお手入れが必要です。
用いられるファン
プロペラファン/シロッコファン
浅型(フラット)型
浅型やフラット型と呼ばれるレンジフードです。
低い天井でも設置できるのが特徴で、排気位置の多様性があるのが特徴です。
ファンとフィルターはお手入れが必要です。
用いられるファン
ターボファン/シロッコファン
薄型(スリム)型
シンプルな形で、デザイン性が高いのが特長です。
「フィルターレスタイプが一般的で、お手入れの手間が少ないのも魅力です。
部品も手が届きやすいところについています。現在最も主流なレンジフードです。
用いられるファン
シロッコファン
取り付けパターンについて
レンジフードを交換する場合、お使いのキッチンレイアウトに合わせて検討していきます。
主な取り付けパターン3種類と、適応するキッチンレイアウトをご紹介します。
サイズについて
レンジフードを購入するうえでとても重要なのがサイズです。
レンジフードは一般的に幅600mm・幅750mm・幅900mmの3サイズ展開となっており、使用する加熱機器(コンロ)に合わせて設置する事が重要です。
交換の場合はお使いのレンジフード幅と総高さを確認する事が大切です。
幅の測り方
横幅は図の様に、前面部の横幅の最大値を測ってください。
レンジフードの幅は、火災予防条例によって加熱機器(コンロやIHクッキングヒーター)の天板幅以上※1 と義務づけられています。
※1【東京都火災予防条例第3の2】レンジフード本体の幅及び奥行きは調理機器の幅及び奥行の寸法以上とすること。
高さの測り方
総高さとレンジフードを取り付ける場所の高さです。
図のように、レンジフードの下から天井までを測ってください。このサイズによって、前幕板をお選びいただきます。(※下記に前幕板の説明あり)
火災予防条例で加熱機器からの位置から80cm以上離すことと定められています。
排気能力が得られる高さかどうかはもちろん、適切な高さなのかも確認が必要です。
2.購入前の準備
ここまでのおはなしの中から、「ご使用中のレンジフード」「キッチンレイアウト」「使用する加熱機器」によって取り付けられるレンジフードが異なることが分かるかと思います。
薄型レンジフードがご自宅のキッチンに適しているかを購入前に確認することがとても大切です。
それでは、購入前の準備を改めて確認していきます。
使用中のレンジフードを確認
使用中のレンジフードを確認することで、取り付けられるレンジフードの種類が分かります。
フィルターを外して、ファンのタイプも確認してみましょう。
※必ず電源を切ってから作業してください
3.設置手段と設置例
購入するレンジフードを決めるのと同時に設置する手段も考えておきましょう。実際に取り付けた設置例もご紹介していきます。
設置手段
プロの業者へお願いする
取り付け交換はお近くの業者さんやレンジフードの購入先でご対応いただけるかと思います。
弊社でも取り付け交換サービスをご案中です。
https://piustyle.jp/range-hood-setchi/
DIYで取り付けにチャレンジ
交換コストを下げたい方はご自身で取り付けにチャレンジされるのも1つの手段です。
「DIYで薄型レンジフードへ交換するための4つのこと」をご覧になってみてくださいね。
https://piustyle.jp/tips/rangehood_diy/
設置例
薄型レンジフードの設置例をご紹介します。ご使用中のレンジフードと比較してご参考にしてみてください。
こちらのコラムから、レンジフードにはファンの種類や取り付けパターンなど、多くのタイプがある事を知っていただけたかと思います。
薄型レンジフードを購入の際には、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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