自分で張ってみよう!簡単なフローリングDIY

フローリングのリフォームは業者さんへお願いするのが一般的かと思いますが、自分で張る(貼る)事も可能です。

自分で張ればコストが下がりますし、お部屋の雰囲気を変えてみたい方や、フローリングの修復・リフォームをお考えの方も床の張替えが検討しやすくなると思います。

ですが、フローリングのDIYと聞いて、ハードルが高い!というイメージを持たれる方も多いと思います。そんな方に比較的簡単に張ることが可能なフローリング材「6mmフローリング」をご紹介したいと思います。

実際にスタッフがDIYにチャレンジしてみましたので、レビューも含めてご紹介していきます。ここでの施工方法は1つの目安として参考にしていただけたら幸いです。

DIYでリビングのリフォームにチャレンジした結果

1人でも無事に仕上げることが出来ました!スタッフのDIY結果をご報告

Before

Before

After

After

所要時間
約10時間
内訳:作業時間9時間+休憩時間1時間
※6畳程の部屋の床を張りました。休憩を取りながら楽しく作業しましょう!
スタッフデータ
DIY好き女子。一通りの工具は扱える中級者。
フローリングを張るのは初めて。

スタッフデータ

1.用意するもの

用意するもの

用意するもの

用意するもの

【部材】

  • リフォーム向け6mmフローリング
  • ボンド(コニシ社さんのCK51や床職人KU928C-X、セメダイン工業さんのUM600やUM650がホームセンターで手に入りやすくおすすめです。
    ※酢酸ビニル系(白ボンド)、アクリル系エマルジョンなどの水性系接着剤は使用しないでください)
  • 仮釘
  • 釘(接着剤付きフロアー用ステープル(肩幅4mm・足長25mm)、フローアー釘を推奨します。
    ※フロアーネイル、フィニッシュネイル、ブラッドネイル(針釘)や通常の釘類は使用しないでください)
  • スペーサー(フローリング張り合わせる際に隙間を作る為に使います。今回は平たいPバンド(荷物紐)を使用しました)

【道具】

  • のこぎり
  • メジャー
  • 差し金
  • ハンマー
  • ポンチ
  • 当て木
  • 木ハンマー(ゴムハンマーでも可)
  • 鉛筆

なぜ6mmフローリングはリフォームにおすすめなの?

今回使用した「リフォーム向け6mmフローリング」は、1枚板から出来た無垢のフローリングで、通常は厚さ15mm程度あるのに対して、6mmという薄いものになります。

そのため、既存の床の上から貼っても他の部屋との段差が小さく、開き戸にも干渉しにくいことから、リフォームにとても適したフローリングなんです。

古いフローリングを剥がす必要がないのも嬉しいポイントです。軽く、扱いやすいため、フローリングの上張りが初めての方にもおすすめな商品です。

今回使用したリフォーム向け6mmの無垢フローリング

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2.事前準備

2-1.張る場所の床の状態を確認

フローリングを張る方法には「根太張り(ねだばり)」と「捨て張り(すてばり)」という2種類の工法があり、施工する床の状態によって張り方が変わってきます。下の図は断面の構造です。

今回は、シートフローリングの上に張るため、捨て張りの方法で張っていきました。

【注意】
※今回使用してたリフォーム向け6mmフローリングは、必ず捨て張りが必要ですのでご注意ください。(根太に直接張ることはできません)
※フローリングを張る下地の床が浮いていないかを確認しましょう。足で踏んだ時にふかふかと浮いている場合、下地の修繕を先に行ってください。

根太張り(ねだばり)とは?

根太張りとは、根太の上に直接フローリングを張っていく方法です。

根太の間隔に合うフローリング選びと、板を根太に固定しなければいけないので、捨て張りに比べると難易度が高いです。

捨て張り(すてばり)とは?

捨て張りとは、根太の上に下地合板と呼ばれる板を一枚載せた上にフローリングを張っていく方法です。

こちらは、既存のフローリングの上から張るのと工程は一緒です。初心者でも張りやすい方法です。
また、下地合板は、耐水性合板を使用してください。

2-2.巾木の確認と掃除

巾木(はばき)とは、壁と床材のすき間を隠す仕上げ材の事です。

フローリングを張る時、巾木がある場合は一旦剥がしてから行うとより美しく仕上がります。

巾木は、壁の下地材に接着剤と隠し釘で打ち込まれていることが多いので、外す事は可能です。

今回は壁のクロスが剥がれる可能性あったため、巾木は外さずにそのまま残しました。

巾木を外す方はここで外す作業をし、床の掃除をします。床にごみが落ちていると、フローリングを張った後でひび割れや反り、浮きの原因となってしまします。

掃除機やほうきでしっかりとキレイにしておきましょう。

2-3.床材の状態を確認し仮並べをします

床材を梱包された状態から出し状態を確認します。

今回使用するような床材は天然の無垢材なので個体差があります。濃い色の部分や節(枝の根元部分が幹の内部に残った状態のもの)が目立つ部分も存在します。

1枚1枚木目や色味が異なりますので、まずは並べて色味の雰囲気を確認してみましょう。

この時、レイアウトも同時に決めていくと良いと思います。先にどこの位置へ張るのか選定することで自分好みの仕上がりになります。

他の建具と干渉しないかも確認しておきましょう。

床材のレイアウトとは?

今回は、フローリングの目地を交互にそろえて張る方法「均等割り付け」で張っていきました。

この張り方は一般的な割り付け方の1つで、すっきとしたシンプルな仕上がりになります。この他にもフローリングの目地をそろえないで張る「流し貼り」という方法も良く使われます。

床材が反っていたら?

無垢フローリングは、木材の状態になっても呼吸をしているため、環境の変化で反りが生じます。

特に、今回使用している6mmフローリングは薄い一枚板なので反りやすい床材になります。

施工までの保管は高温多湿の場所は避け、平坦な場所で長い面を平らにして保管しましょう。少しのそりであれば天地を逆にしておくと元に戻ります。

関連記事:フローリングの種類についてご紹介してます

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3.作業工程

工程1: 床の状態を最終確認しましょう

事前準備で床を掃除しましたが、フローリング材を並べる際にも再度掃除をしながら作業します。

作業中は、木屑やほこりが舞いがちです。張ったフローリングの下にごみがあって床が浮いてきた!なんてことがないように、1枚づつ掃き掃除しながら丁寧に作業を進めます。

工程2: 床材を張る向きを確認します

フローリングには、めざねとおざねがあります。

短い面の断面を見ると、その違いが分かりやすく、左右で凸と凹があります。この凹凸を重ね合わせながらフローリングを張っていきます。

気を付けないといけないのが張り始め。必ず壁側ににめざねが来るように張り始めます。

工程3: 床材にボンドを塗ります

張る向きが決まったらフローリング材を裏返してボンドを塗っていきます。

幅90mmのフローリング材に対して、5mm程の太さで3本の線を引くように塗りました。今回のボンドは、コニシ社さんの「床職人KU928C-X」を使用しました。

一般で売られている木工用ボンドでは、水分量が多くフローリングのトラブルを起こす危険があります。特に無垢フローリングは伸縮する性質があるので、伸び縮みに柔軟に対応できる弾性のある接着剤を使います。

工程4: フローリング材を床に張ります

ボンドを塗ったフローリング材を床に張っていきます。

この時、めざねが壁の方にくるように注意し、壁面から3~5mmの隙間を空けて配置します。
隙間をあけるのは、無垢フローリングが収縮した時のための逃げ道を確保するためです。既存の巾木を外さない場合も隙間は作ってください。

工程5: 仮釘を打ちます

フローリングがボンドで張れたら、ボンドが乾くまで仮釘を打ちます。

仮釘は最後まで打ち込めないように頭にゴムが付いているもので、ボンドが乾いたら仮釘の頭を打ち落とします。(巾木を後から張る場合は、巾木に隠れる位置に仮釘を打ちます)

工程6: 釘で固定していきます

仮釘を打ったら、更に釘で固定していきます。

30cmに1本の間隔で45度の角度で釘を打ち込んでいきます。今回はフロアー釘を使用しました。90センチの板の両端に1本。その間に2本。計4本打ちました。

\ 釘打ちのポイント /

釘はかならず45度で打ち込みましょう。角度を間違えると釘が邪魔をして床材同士がピッタリと張れなくなってしまいます。

床材同士を合わせる際はポンチを使って奥までしっかり打ちこみます。

工程7:2列目以降も張っていきます

2列目以降はスペーサーが必要になります。

理由は、無垢材の特徴として乾燥する季節は縮み、湿度が高い時期には膨張します。そのため、板同士をピッタリ張りつけてしまうと、伸縮する際に遊びがなくて、割れたり浮いたりしてしまいます。
必ずスペーサーを挟むことを忘れずに張りましょう。

\ スペーサーとは? /

スペーサーとは、フローリングとフローリングの間に挟んで隙間を確保するための仕切りです。(適切な厚みとしては0.3~0.5mm程度)

今回はPPバンドで代用しました。段ボールなどを梱包する際に使う紐ですが、厚みが丁度いいのでハサミで適当に切って使用しました。ホームセンターなどで簡単に手に入ります。

工程8:めざねとおざねを差し込みます

当て木を当てて、しっかりとめざねとおざねを差し込みましょう。

樹種やフローリングの種類によっても様々ですが、差し込む際になかなかはまらないことがあります。(無垢フローリングや硬い樹種など)
そんな時は当て木やゴムハンマーを用意し、優しくたたいて奥までしっかり打ちこみましょう。それでも難しい場合は、釘に干渉している可能性があります。

ポイントでもお伝えしましたが、45度で打ちこまれていないと釘が邪魔になって奥まで打ち込めない為、釘の角度を再度確認してみましょう。

工程9:部屋に合わせてサイズの調節をします

フローリングを張るお部屋の形や面積によっては、隅まできれいに張る為に長さを調節しないとなりません。

必要な分の長さを図りのこぎりで切って準備します。端数がどうしても出てしまうので、ご注文の際は足りなくなることのないように枚数を多めに頼むことをおすすめします。

工程10:繰り返し張っていきます

釘の打ち方を注意しながら工程1~9を繰り返し、どんどん張っていきます。

最後の板は壁との隙間に合わせて縦にカットしてから張ります。

関連記事:いつまでも綺麗な木目や表面のツヤを保てるようなお手入れ方法をご紹介しています

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4.完成後のスタッフレビュー

フローリングを張るのは初めてのチャレンジでした。

一人での作業だった為、柱付近の切り欠きや、壁間際のサイズ調整がとても大変でした。今回は真四角に近い部屋だったため、並べて行く工程は飛躍的スムーズに進める事ができ、部屋が生まれ変わっていく過程はとても楽しいものでした。

無垢のフローリングになったので、部屋の雰囲気がグレードアップした気がします。自然の木の感触を裸足で楽しみたいと思います。

簡単なフローリングDIY

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5.まとめ

今回、少々作業に時間がかかってしましたが、リフォーム向け6mmフローリングは、古いフローリングを剥がす必要がないため、その分の時間が短縮されました。

床材自体が軽く扱いやすいため、女性1人でもDIYにチャレンジしやすいフローリング材かと思います。

是非、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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