木製テーブルに用いられる天板は、主に無垢一枚板・はぎ板・集成材の3種あります。それぞれどのような木材でどのような違いがあるのか、特徴やメリット・デメリットについてもご紹介していきます。
目次
1.無垢一枚板・幅はぎ板・集成材の違い
無垢一枚板とは
文字通り木材一枚だけで作られているのが一枚板です。
木の太さによって切り出せるサイズが限られるため、大きいサイズは特に貴重で、天然の木の風合いや肌触りを1番楽しめる木材といえます。
木によって木目や色合いが異なるので、天板にした場合は世界に一つのデザインが楽しめます。
幅はぎ板とは
横方向に接(は)ぐ、ことによってつくられた板がハギ板です。(幅ハギ材・ハギ材とも呼ばれます。)
ひとつひとつの木材が一般的な集成材よりも大きいので、接合部が少なくなり、より無垢の一枚板に近い表情となります。何枚かの木を接いで作られているため、高価な樹種でもはぎ材であれば比較的安価に手に入ります。
集成材とは
小さな木材を縦方向にジョイントし、更に横方向に接着して作られた人工的な木材です。
木材の繊維の向きが異なった方向で接着されている為、強度が高く湿度などの影響も受けにくい特徴があります。そういった特徴から、住宅の柱や梁・桁、土台にも使われています。
集成材にも種類がある!
大きく分けると「構造用集成材」と「造作用集成材」に分けられます。呼ばれ方も「積層材」「無垢集成」「ブロック集成」など様々です。
構造用集成材とは
ひき板(ラミナ)を集成接着したもので強度が高いため、住宅の柱や梁・桁、土台など、構造物の耐力部材として広く使用されています。
造作用集成材とは
木目の美しさを生かしながら集成接着したもので、ダイニングテーブルなどの天板、階段や壁面、床などに使用されています。
2.メリットとデメリット
無垢一枚天板のメリットとデメリット
メリット
無垢一枚板の一番のメリットは、木本来が持つ天然の木目の美しさと重厚な雰囲気を存分に味わえるところ。
表面のキズや汚れがついても、削り直すことで新品に近い形で蘇らせることもできます。
デメリット
天然の木材なので湿度による収縮や反り、ヒビや隙間が生じることがあります。この現象は施工前の下処理で回避することができますが、幅はぎ材や集成材ほど安定しない点がデメリットになります。
大きいサイズは貴重なので高価になります。
幅はぎ板・集成材天板のメリットとデメリット
メリット
小さな木を集めて加工された木材なので、比較的安価で価格も安定しています。
強度が高く、見た目のバラつきも少ないため、品質も安定しています。無垢材と比べ水分による反りやゆがみが少ないのも良い点です。
デメリット
接着剤で再構成された硬い木材なため、肌触りが硬く冷たく感じやすい点は取り入れる場所によってはデメリットかもしれません。
3.特徴の比較
同じ樹種の天板でも作られた工程が違うと見た目はもちろん持っている特性も変わります。
それぞれの板がもつ特徴を比較してみました。
4.まとめ
無垢一枚板・幅はぎ板・集成材の特徴やメリット・デメリットについてご紹介しました。
それぞれの特性を知り、お家のダイニングにあったテーブル天板を選んでみてくださいね。
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